糖尿病と漢方

糖尿病の漢方薬には、人参湯(にんじんとう)牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)などを使用します。

糖尿病の治療は食事療法、運動療法、薬物療法があります。漢方薬を併用することにより、より効果的な治療につながります。 なお、麻黄や人参には血糖を下げる効果があります。

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体力がない場合(虚証)

人参湯(にんじんとう)

胃腸の働きを高めて、食欲不振、胃もたれ、胃痛、下痢などを改善します。冷え性でやせ型、体力のあまりない人に向きます。

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。人参湯の構成生薬は、主薬の人参をはじめ胃腸によい下記の4種類です。滋養強壮薬でもある人参は、胃腸機能を高め体力や気力の回復を助け、血糖を下げる効果があります。蒼朮(そうじゅつ)には無駄な水分を取り除く作用があり、もたれや下痢に効果的です。これに、健胃作用のある乾姜(かんきょう)、緩和作用の甘草(かんぞう)が加わります。これらがいっしょに働くことで、糖尿病に効果を発揮します。

  • 人参(ニンジン)
  • 蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
  • 乾姜(カンキョウ)
  • 甘草(カンゾウ)

四君子湯(しくんしとう)

全身倦怠感、胃腸虚弱

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体力がある場合(実証)

続命湯(ぞくめいとう)

胃腸が丈夫なとき

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糖尿病性神経障害

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

糖尿病性神経障害のしびれに使用します。
濃度依存性にアルドーズ還元酵素活性を阻害します。

体力をつけ、また、水分の循環をよくする作用があります。具体的には、足腰の冷えや痛み、しびれ、夜間頻尿、多尿、尿量減少、むくみなどに用います。

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。牛車腎気丸の構成生薬は、下記の10種類です。地黄(じおう)には、貧血症状を改善し元気をつける作用があります。山茱萸(さんしゅゆ)や山薬(さんやく)にも滋養強壮作用があり、地黄(じおう)の働きを高めます。茯苓(ぶくりょう)や沢瀉(たくしゃ)、牛膝(ごしつ)や車前子(しゃぜんし)は、水分の循環をよくし無駄な水分をとり去ります。そのほか、血液循環をよくする牡丹皮(ぼたんぴ)、体をあたため痛みをやわらげる桂皮(けいし)や附子(ぶし)などが配合されています。これらがいっしょに働くことで、糖尿病に効果を発揮します。

  • 地黄(ジオウ)
  • 山薬(サンヤク)
  • 山茱萸(サンシュユ)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 沢瀉(タクシャ)
  • 牡丹皮(ボタンピ)
  • 桂皮(ケイヒ)
  • 附子(ブシ)
  • 牛膝(ゴシツ)
  • 車前子(シャゼンシ)

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糖尿病性網膜症

柴苓湯(さいれいとう)

視力障害や変視症に使用します。

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