亀頭包皮炎

亀頭包皮炎の概略

亀頭部に炎症が起きたものを亀頭炎、包皮に炎症が起きたものを包皮炎といいますが、二つを合わせた総称を亀頭包皮炎といいます。
亀頭や包皮に細菌が付着し繁殖することで発症します。亀頭や包皮が少し赤みを帯びているものから、潰瘍状に傷ついて痛みをともなうものまでさまざまです。
この病気に一度かかったからといって抗体(抵抗する能力)ができるわけではありませんから、原因となる環境上では何度でも発症する病気です。

病原菌で異なる二つの亀頭包皮炎とは

▪細菌性亀頭包皮炎

大腸菌、黄色ブドウ球菌などの雑菌が病原体となります。雑菌は常に身体に存在しているものですが、体調が悪い、不潔な状態が続いたときなどに起こりやすくなります。
小さな発赤から徐々にただれ、プツプツした発疹状のものが見られたりします。またかゆみや腫れ、痛みなどの症状もあり、悪化していくと膿や分泌物が出るようになり、包皮がジメジメした状態になる場合もあります。

▪カンジダ性亀頭包皮炎

カンジダは人の体に常在している菌ですがカビの種類に属します。
男性はペニスが外気に触れやすく、健康な時ならばカンジダが繁殖しづらいのですが、いくつかの要因が重なると感染症状が起きます。
発赤やかゆみ、部分的な腫れなど、細菌性の症状と共通するものが多くありますが、カンジダ特有な症状としてはカサカサした薄皮のようなものがむけてくる、湿った垢のようなものが見られるということがあります。

亀頭包皮炎を引き起こす原因

病原菌も種類がいくつかありますが、それらの細菌を繁殖させる原因もいくつかあげられます。

▪性行為やマスターベーションが原因

パートナーとなる女性が膣カンジダ症を患っていた場合の感染や、マスターベーションでペニスが傷ついてしまったところに疲れなどで免疫力が低下している、不衛生になってしまっているなどの要因が重なってしまうことで亀頭包皮炎を起こすケースがあります。

▪包茎の人に生じやすい

包茎はどうしても包皮と陰茎の間が不衛生になりやすく、細菌の繁殖に好条件となってしまいます。入浴時は意識的に垢などの汚れを落とすことが必要となります。

▪洗いすぎが原因

局部を清潔にすることは絶対的に必要なことですが、必要以上にゴシゴシ洗うことは逆効果になります。
そもそもカンジダ菌は洗い落とすことができない菌です。

当院泌尿器科では新宿の患者さんを中心に多くの方の診療をしておりますが、カンジダ感染であることがわかると、性行為はしていないと首をかしげる方がいます。カンジダ=性行為ではなく、原因はこうした洗いすぎによってバリアとなる常在菌まで排除してしまい、邪魔者がいなくなったところでカンジダが繁殖したという可能性が高くなります。

▪免疫力が低下しているとき、または糖尿病をもっている方

疲労やストレスは自律神経に影響を及ぼし、必然と免疫力を低下させてしまいます。
免疫力が低下すると、細菌が侵入しやすくなり、防御機能も弱まるということです。
炎症とは自己の免疫力と細菌が闘うことで生じる反応ですので、免疫力が弱ければ症状がどんどん悪化してしまいます。

また糖尿病は高血糖が持続することで血液をドロドロにし、免疫機能の中心であるリンパ球の働きを悪くしてしまうものです。
持病として糖尿病をかかえている方は、糖尿病でない方よりも大きくリスクを抱えることにもなります。

亀頭包皮炎に対する治療

患部の清潔を維持するうえで病原菌に対応した治療薬を処方いたします。
カンジダ性亀頭包皮炎には、抗真菌剤の塗り薬。細菌性亀頭包皮炎では抗生物質の塗り薬を塗布しながら、かゆみや患部の変性が激しい場合には抗生物質の内服薬も併用して処方いたします。

細菌性とカンジダ性の両方に混合感染している場合もありますので、その場合には抗生物質と抗真菌剤を調合した塗り薬で対応していきます。

亀頭包皮炎が進行すると

亀頭包皮炎は自然治癒もありえますので重篤な病気とは認識しがたいと思いますが、悪化や合併症などはどんな病気にもつきものです。

ペニスの皮膚症状だけに留まらず炎症が尿道まで広がってしまうと、原因菌が尿道の粘膜を伝って上部に上がります。塗り薬では対処できないものであり、排尿痛など尿道の痛みに苦しむことになります。

皮膚の発赤や痒みの度合いがひどくなりますと、皮膚がえぐれる「潰瘍」が形成され形状にも支障を来たすことになります。

さらには、足の付け根のソケイリンパ節が炎症の悪化により腫れてしまい、しこりができることで歩行にも悪影響が出ることがあります。
このくらいと放置することなく、しっかりと病院での治療を受けるようにしましょう。

亀頭包皮炎の薬には注意が必要

新宿や近郊の患者様が受診されますが、初めはちょっとした痒みや発赤などだったため、市販薬をこころみようと思ったという方は少なくありません。

やはりデリケートな部分ですから泌尿器科の受診は躊躇したくなるお気持ちは十分に理解できます。しかし市販薬を間違って使用した場合にはとても危険なことになることを知っておきましょう。

とりあえず適当に塗っておこうと思い、細菌性亀頭包皮炎に対応する抗生物質が配合されている軟膏をカンジダ性亀頭包皮炎に塗った場合は、カンジダの繁殖を促進させてしまい症状が悪化する可能性があります。

一般的にはカンジダ性亀頭包皮炎だと見た目だけでは自己判定はできないものですので、病院を受診し、しっかりと病名を特定することが重要となります。

亀頭包皮炎の原因

亀頭包皮炎の原因についてご説明いたします。

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亀頭包皮炎の症状

亀頭包皮炎の症状についてご説明いたします。

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亀頭包皮炎の治療法

亀頭包皮炎の治療法についてご説明いたします。

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亀頭包皮炎の治療薬

亀頭包皮炎の治療薬についてご説明いたします。

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亀頭包皮炎の注意点

亀頭包皮炎の注意点についてご説明いたします。

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