「流行する前に、インフルエンザ予防接種を受けてください」
など、会社や学校から予防接種を受けるようにいわれることもあるかもしれません。
「インフルエンザ予防接種」について、効果、有効期間、注意点など知っておくべきことをまとめました。
1分ほどで読めますので、是非ご一読ください。
インフルエンザ予防接種はインフルエンザの感染予防や、感染しても症状を軽症化する目的で受けます。
インフルエンザにはA・B・Cなどの型があり、主に人間に感染するのはA型とB型です。
毎年それぞれの国で流行するインフルエンザが予測され、ワクチンが作られます。
ただし、ウイルスは変異しやすいことから予測は難しく、流行する型とは違うワクチンの接種となってしまうこともあります。
そのため、インフルエンザの予防接種を受けたからといって絶対に感染しないというわけではありません。
しかし、自身の感染予防だけではなく、周囲の人にも感染を拡大させないためにも予防接種を受けることは大切です。
インフルエンザの予防接種は、注射を用いてワクチンを投入します。
用いられる注射は皮下注射です。
皮下注射なのですぐにワクチンが全身に巡ることはなく、徐々に吸収されていきます。
インフルエンザの予防接種を受けた直後に注射した部分が膨らんでいるのはワクチンの液体が溜まっているからです。
注射した部分は揉まずに、血が止まる程度に抑えましょう。
あまり強く揉んでしまうと皮下出血を起こす恐れがあります。
インフルエンザ予防接種に使用されるワクチンは、抗体をつくるために、ウイルスから必要な成分を抽出した「不活化ワクチン」です。
ワクチン接種により抗体が作られると、インフルエンザウイルスとたたかう準備が整い、その分ウイルスの増殖を抑えることができます。
ワクチン接種したのにかかることはありますが、感染率を低くし、感染した場合でも重症化を防ぐことができます。
インフルエンザのページはこちら・妊婦や授乳中でも接種することができます。
・卵アレルギーでも、重度でなければ接種することは可能です。
・37.4度以下の微熱でも、風邪症状などがなく、本人が元気であれば受けることができます。
・37.5度以上の熱がある場合は受けられません。
ワクチン接種してから2週間ほどで抗体が作られるようになります。一度抗体が作られたら5ヶ月ほど効果が持続します。
毎年12月頃から翌年3月頃まで流行しますので、11月中までには接種することを推奨しています。なお、流行時期は年により異なります。
13歳以上(大人を含む)は0.5mlを1回接種になります。
生後6か月~3歳未満は0.25mlを2回接種になります。6か月未満の赤ちゃんは接種不可です。
3歳~13歳未満は0.5mlを2回接種になります。
予防接種は自由診療のため、医療機関で自由に料金を設定することができます。
医療機関ごと費用は異なりますが、製造メーカーは複数ありますが、内容は同じです。
・副反応として、微熱、接種した部位の赤み・しこり・かゆみ・痛みなどがあります。通常、2~3日で自然に回復します。
・入浴は、1時間以上経過していれば問題はありません。
・飲酒や激しい運動は避けてください。
インフルエンザ予防接種をご希望なら、内科や耳鼻咽喉科におかかりになるとよいでしょう。
それ以外の科でも接種をおこなっていることがあります。子供の場合は、小児科で接種をおこなっています。
当院では、インフルエンザ予防接種を予約不要でおこなっております。お気軽におかかりください。